「剣菱」の由来は、永正2年以前(約五百年前)創業者稲寺屋伝によるとその酒標は、天地陰陽夫婦和合の象にて生々たるその瑞気を感じ精気の回天を為すと言う。又後の醸主坂上桐蔭の時、井戸より不動明王の尊体顕れ瑞喜し、降魔の剣身と鍔形を酒標とす。とういうところから由来しました。 蔵の歴史は大変古く、数々の逸話が残っています。 剣菱は ・頼山陽が「兵は用ふべし、酒は飲むべし」と絶賛しました。 ・名産地池田伊丹が、近衛家の領地でしたので、「近衛家御用」となりました。 ・近衛関白が皇室へ献上しました。 ・藤田東湖が「傾来一斗剣菱春」と詠み、幕末の勤皇の志士たちが好んで飲みました。 ・「忠臣蔵」で大内蔵助が「剣菱を持て」と呼び、討ち入りのときにも出陣の祝酒に剣菱の樽を開けたそうです。 数々の歴史的ないわれがある「剣菱」です。 昔ながらの手造りにより、麹は蓋麹法で、酒母は生もと系山廃もとで造ります。酒造好適米を100%使用し、米の味を充分に引き出した濃醇な清酒で充分に熟成させ夏を越して出荷します。必ず満足戴けると思います。