樽酒とは

樽に入れて木の香りをつけた日本酒。樽詰めのまま、または瓶などの他の容器に詰め替えて出荷する。樽は主に杉樽を用いる。

いったん樽詰した清酒をガラス壜その他の容器に詰めて出荷される商品も樽酒という。樽酒と表示できるのは、清酒の製法品質表示基準で「木製の樽で貯蔵し、木香のついた清酒(びんその他の容器に詰め替えたものを含む)である場合」と定められている。

樽が運搬道具としても使われていた時代では、清酒の生産地である灘や伊丹から、大消費地である江戸(東京)まで酒を詰めた樽を船で運んでいた。そのため江戸で清酒といえば樽酒のことであった。
飲み方としては冷やして飲むのが最もよいとされ、好みに応じて冷や(室温)や燗をする場合は40~45℃のぬる燗がよいとされている。